利下げ、3月まで待つことも協議=豪中銀議事録

豪準備銀行が17日公表した前回金融政策会合の
議事録では、利下げを3月まで待つことも
協議したが、経済を支援するため2月の実施が
望ましいと判断したことが明らかになった。

中銀は2月3日の会合で政策金利
キャッシュレートを過去最低の2.25%に引き下げた。

議事録は、金利を据え置いた場合、成長率は
2015年を通じてトレンドを下回る可能性が
あるとの見方に言及。

「現在の状況に関する評価に基づき、修正された
見通しを踏まえ、需要をさらに促進するためには
キャッシュレートの引き下げが適切と理事会は
判断した」としている。

また「そうした変更のタイミングを決定する上で、
理事会メンバーは今回行動するべきか、あるいは
次回の会合で行うべきか議論した。

その結果、近く発表する金融政策報告に関して
早期に追加のメッセージを送る機会になることから
今回実施することが望ましいと判断した」としている。

債券市場は来月の追加利下げの確率を50%以上
織り込んでいるものの、議事録では、これに関する
明確なシグナルはなかった。

6日発表された金融政策報告で豪中銀は2015年の
成長率見通しを2.25〜3.25%に、2016年は3〜4%に
引き下げた。

議事録によると、中銀は住宅市場の
動向について注視が必要との見解で一致。

豪ドルについては、とりわけ主要コモディティ
(商品)価格が大幅に下落していることを踏まえると、
基本的な価値に関する予想の大半を依然として
上回っていると指摘した。

豪中銀はまた、欧州中央銀行(ECB)やスイス国立銀行
中央銀行)、カナダ銀行中央銀行)など他の中銀の
政策緩和についても討議し、豪ドルは国内外の金融政策に
関する市場の見通しの影響を受けるとの認識を示した。