日銀追加緩和でも円相場への影響は限定的=国際協力銀総裁

国際協力銀行JBIC)の渡辺博史総裁(元財務官)は20日
記者団との懇談で、仮に日銀が追加緩和を行っても
為替市場への影響は限定的との認識を示した。

市場は昨年10月の追加緩和に過剰に反応し
「円安はオーバーシュートした」とし、追加緩和が
あったとしても「(為替市場への)インパクトは
それほどあるとは思っていない」と述べた。

米国の金融政策についても「仮に金利
引き上げるとしても、極めてゆっくりにしか
上がらないだろう」と見通し、「2、3年の
タームで急激な円安が起こるとは思っていない」
とした。

財政緊縮策をめぐる交渉が難航している
ギリシャ問題に関連して、ギリシャ
ユーロから離脱する事態にはならないだろう
とした上で、ユーロ離脱の事態になったとしても、
円・ユーロ相場、円・ドル相場に大きくはねない
と見通した。