材料待ちムード強めるか

今週の為替相場は、
材料待ちムードを強めるか。

ギリシャ問題やウクライナ問題が、
なかなかきちんとした形で解決しないことを受け、
為替相場は動きにくい展開となっています。

ギリシャ危機が解消されるとの思いから、
ユーロ買い、ドル買いが持ち込まれ、
ウクライナ情勢も双方が軍事対決を
解消するとの見方から、ユーロ買い、
ドル買いが優勢となる動きを見せました。

しかし、ギリシャ危機は、ギリシャが緊縮路線を
撤廃することを示したことで、EUとの合意が
成立しないことになりました。

市場は、ユーロ売りという形で失望感を
示しましたが、その後、ギリシャEUの間で、
何らかの合意が得られるのではないか、
そんな見方から、ユーロが買い戻される動きも
見られました。

しかし、ギリシャの緊縮路線破棄は根強く、
ギリシャ支援の合意が得られる可能性は
少ないとの悲観的な見方が出ています。

EUギリシャがユーロ圏から離脱するような
ことがあれば、他の国々にも影響を与えるとして、
ギリシャの強硬姿勢をもてあましている感じがします。

場合によっては、ギリシャの言い分が
通る可能性があると思います。

そこで、市場はユーロ売りに
傾けられないのです。

また、ウクライナ問題も、親ロシア派が
優勢な状況になっていることで、
ウクライナ問題は事実上、ロシアの勝ち
との見方も出ています。

ウクライナは、ロシアや親ロシア派に
国土を削り取られることが決まったようです。

結局、どんな合意があっても、軍事力で
力がある勢力が得をすると言うことに
なりそうです。

ギリシャ問題も、ウクライナ問題も、
本質的な解決には程遠く、時によって、
この問題が材料視されることには注意が
必要だと思います。

予想レンジは、
ドル円が115.20〜120.20円、
ユーロ円が130.20〜137.20円、
英ポンド円が177.20〜184.20円、
ドル円が88.20〜95.20円。