独財務相が土壇場で与党議員説得、ギリシャ支援採決で反対増を回避

ギリシャに対する支援延長をめぐって先月行われた
ドイツ連邦議会の採決で、反対票を投じるはずだった
保守系議員が、ショイブレ財務相の説得で賛成に
回ったことが関係筋の話で明らかになった。

土壇場で与党からの反対票が
増幅する状況が回避されたという。

2月27日に行われた採決では、
ギリシャ支援の4カ月延長が承認された。

保守系の有力議員はロイターに対し、採決2日前の
ショイブレ財務相の説得がなければ、メルケル首相の
キリスト教民主同盟(CDU)の姉妹政党で、
連立政権の一翼を担うキリスト教社会同盟
CSU)の議員全員が反対票を投じていただろう
と述べた。

また別の有力議員は、その時点でギリシャ新政権に
対する信任は損なわれており、支持を取り付けるためには
ショイブレ財務相とCDU側の会談が重要な役割を
占めたと指摘した。