オーストリアのバッド・バンク破綻処理、断念の可能性ある=当局

オーストリア金融市場庁(FMA)は、存続不能となった
ヒポ・アルペ・アドリア銀行の債務と不良資産を引き受けた
バッド・バンク「ヘタ」について、破綻処理計画を断念し、
支払い不能を宣言する可能性は依然としてあると表明した。

FMAはヘタを今月管理下に置き、外部監査で76億ユーロ
(80億ドル)の資本不足が明らかになったことを受けて、
債権者を公平に扱うベイルイン(債権者による損失負担)
による破綻処理計画を策定する期限を2016年5月に
設定した。

ベイルインについては債権者と条件を交渉しないとし、
詳細を約1年以内にウェブサイト上の声明で公表する方針を
示した。

ただ、FMAは11日、破綻処理よりも国民にとって
望ましいと判断した場合は、支払い不能を宣言する
可能性は依然としてあると表明。

クラウス・カンプフミューラー共同局長は、
「まだ決定はない」と述べた。

ヒポ・アルペ・アドリア銀行は
2009年に国有化されていた。