中国国家外為管理局、銀行の外貨建て預金の監視強化=関係筋

中国国家外為管理局(SAFE)は、銀行の
外貨建て預金に対する監視を強化する。

複数の関係筋が19日、明らかにした。

一部銀行が規制に従っていなかったことが
発覚したことが理由としている。

関係筋によると、SAFEは銀行に対し、
ドルに換算して1万ドル以上の規模の
入金と出金について、より厳格に
審査した上で当局に報告するよう指示した。

ただ、1万ドルの下限が適応されるのは
1回の取引なのか、1日の取引全体なのかに
ついて、明確にしていない。

SAFEからこの件に関する
コメントは得られていない。

中国経済の成長鈍化懸念などを背景に、
中国人民元は2014年は対ドルで2.4%下落。

同年の資本流出は960億ドルと、
過去最大を記録した。

政府は資本流出を食い止めると同時に、
人民元が投機的な取引の対象となるのを
防ごうとしており、SAFEによる銀行の
外貨建て預金に対する監視強化には
こうした事情も背景にあると見られている。