EUがエネルギー同盟協議、対ロ依存低減図る

欧州連合EU)首脳は19日、域内の
エネルギー安全保障の強化に向けた
「エネルギー同盟」について協議し、
天然ガス市場におけるロシアの独占を
阻止するため、市場の透明性を高めることで
合意した。

ポーランドなどは、数十年もの間
天然ガス輸入契約に関する情報は
十分開示されていなかったとし、
この状況を改めるべきだと主張した。

一方、ドイツは、機密情報までも
開示しなければならなくなる、
との懸念を示した。

トゥスクEU大統領は「天然ガスの供給者が
その立場を乱用し、EU法に違反したり、
エネルギーの安全保障を脅かすことを防ぐため、
市場の透明性を高めるべきだ、との認識で一致した」
と述べた。

EUは、ロシアのガスプロムに対して、
独占禁止法違反の疑いで調査を進めている。

ガスプロムEUが消費する天然ガス
約3分の1を供給しているが、東欧諸国に
対して不当に高い代金を請求し、競合の
参入や天然ガスの自由な流れを阻んでいる
との批判がある。