材料出尽くし感で、もみ合いか

今週の為替相場は、大きな材料が
出尽くした後の調整気分が継続するか。

年度末が迫っていますが、年度末要因は
以前とは比べ小さくなっています。

年度末を意識した動きが出る可能性が
ありますが、これも大きな流れには
ならないと思います。

市場は今、米国の利上げは夏場以降、
FRBは意外に慎重に利上げを行おうと
している、そんな思いを強めています。

今、大きくドルを買い上げる動きは
少ないと思いますが、いずれ米国は
利上げに踏み切るとの見方が大勢と
なっています。

つまり、ドルは買って安心理論が
支配的となっています。

ドル自身の弱材料が出なければ、
ドル>円>ユーロの構図には
変化がないと思います。

一時的にドルが急落する可能性は
少なくありませんが、それでも一時的な
動きと見込めば、ドルが売られても、
下値ではしっかりドルを買う動きが
強まるものと思います。

なにしろ、米国は遅くとも年末までには
利上げを行うのですから、金利差を意識すれば、
ドルは買って安心と言うことになるのです。

とはいえ、意外にFRBが慎重な姿勢を
とっていることに懐疑的な見方も出ています。

本来なら、経済指標の堅調で、目安としていた
雇用統計もFRBの予想を上回っているわけで、
いつFRBが利上げを行っても不思議ではないのです。

それでも利上げに踏み切らないのは、それなりの
理由があるからだと考えれば、安易にドルを買って安心
などと言ってはいけないのかもしれません。

ドルを買わないリスクを取るか、
ドルを買ってリスクを被るか、
本当に難しいところに差し掛かっている
と思います。

とりあえず、ドルの上値は122.20円と決め込んで、
122円に近付けばドルを売り、120円を割り込む水準では
ドルを買う、そんなことの繰り返しが、
面白いのかもしれません。

逆に言うと、122.20円を超えてドルが上昇したら、
次の目標は128.20円、120円を割り込んだら、
118.20円、112.20円がドルの下値メドと
思うことが大事なのかも知れません。

その時には、ユーロの動きが影響を与えると
思いますが、基本的にはユーロは下値メドを
探る動きが強まるものと見ています。

ユーロは下落傾向とみて、対応するのが
勝機を勝ち取る早道だと思います。

予想レンジは、
ドル円が116.20〜122.20円、
ユーロ円が124.20〜131.20円、
英ポンド円が174.20〜182.20円、
ドル円が87.20〜95.20円。