IMFとアジア開銀、アジアインフラ銀への協力姿勢を表明

国際通貨基金IMF)とアジア開発銀行(ADB)の幹部は22日、
北京で開催された会議で、中国が主導するアジアインフラ投資銀行
(AIIB)の設立に協力する姿勢を明らかにした。

中国の楼継偉財政相が21日、国営ラジオ局の
中央人民広播電台に話したところによると、
既に27カ国前後がAIIBへの参加に同意。

AIIBによると、期日の3月31日までには
少なくとも8カ国が参加表明する見通しだという。

ADBの主な出資国である米国は、AIIBの企業統治
(ガバナンス)などに関する懸念を指摘し、参加を
表明した国に対し再考を呼びかけている。

同盟国ではオーストラリア、日本、韓国が
参加を考慮中で、オーストラリアは23日にも
正式な判断を下すと報じられた。

新華社は、これらの同盟国が米国からの警告に
注意を払わずにAIIBへの参加に関心を
持っていることで、米国は当惑している
可能性があると指摘。

「米国の政策立案者らは、現在の改革の
波に乗り遅れれば、この潮流に飲み込まれて
しまうということを強く念頭に置くべきだ」とした。

同紙によると、IMFのラガルド専務理事は22日、
AIIBに「喜んで」協力すると話したという。