ギリシャ担保特例措置、将来的に復活=ECB総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は23日、
欧州議会で行った証言で、ECBが実施している
量的緩和QE)策の恩恵はギリシャにも及び、
同国の国債及び同国が保証する証券を担保として
認める特例措置をいつかは復活させられるとの
慎重ながらも楽観的な見通しを示した。

ドラギ総裁は議会証言で、「いくつかの条件が
満たされる必要がある」としながらも、「いつかの
時点でECBはギリシャに対する特例措置を
復活させることができる」と述べた。

ただ、「ギリシャ政府は、すべての債権者に対する
債務義務の完全な履行をコミットする必要がある」
とクギを刺した。

ドラギ総裁によると、ECBのギリシャに対する
エクスポージャーは1040億ユーロ(1130億ドル)。

総裁はまた、QEの恩恵に加え、ギリシャ危機が
当初発生した数年前に比べユーロ圏全体が
ギリシャ問題への耐性を増しているとし、
現時点でシステミックリスクが存在するとは
考えていないと述べた。

ただあくまでこれは「短期的な」見通しで、
将来的な影響は分からないと述べた。