ユーロ圏経済短期的に良好、ギリシャ問題は自制を=プラートECB理事

欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は25日、
ユーロ圏経済の短期的な成長について楽観的な見方を
示した。

ギリシャ問題に関しては政治家と
金融当局者の双方に自制を求めた。

折りしもユーロ安やエネルギー安が成長の
支えとなるなか、絶妙のタイミングで
ECBによる国債買い入れが始まったと指摘。

同時に、生産性が低調であるなど構造的な
問題を踏まえると、長期的な見通しは
それほど明るいとはいえず、各国政府による
改革実施が遅れるリスクもあるとの見解を示した。

同専務理事はロンドンで行われた金融関連の会議で、
量的緩和QE)はよいタイミングで始まった」
とした上で「ユーロ圏では景気循環的な回復は
見られているが、対処が必要な重要な構造的な
問題は残っている」と語った。

ギリシャ問題については、政治家や中銀当局者が
事態の緊張をさらに煽るような発言を慎むべきと指摘。

その上で「ユーロ圏は不完全な通貨統合のせいで
高いツケを払っているのだと思う。根本的に危機への
備えができておらず、われわれはいまだ危機的な状況に
取り残されていることが問題だ」と述べた。