日本のAIIB参加、財務相・経再相「ガバナンス確保が必須」

麻生太郎財務相は27日の閣議後会見で、中国が主導する
アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加期限である
3月末が迫る中、いつまでに参加を決めるのかという
「日にちの問題ではない」と述べ、ガバナンス確保などの
課題をクリアする必要性を改めて強調した。

甘利明経済再生担当相も閣議後会見で、AIIBを
めぐっては日米で共同歩調をとっていることを示唆し、
参加の判断では「意思決定がきちんと透明化され、
ガバナンスがしっかりすることがこの種の
金融機関として必須要件だ。それが整うことが
極めて重要だ」と繰り返した。

AIIBの創設メンバーとして名を連ねるための
参加表明期限は3月31日とされている。

日本政府は、公正なガバナンスや債務の持続性などが
確保されることが重要だとして、昨年夏ごろから
中国政府に対して回答を求めている。

麻生財務相によると、今のところ
中国からの正式な返答はないという。

一方、韓国は26日、AIIBへの参加を表明。

麻生財務相は「日本政府からコメントを
出すことはない」と述べるにとどめた。

甘利経済再生相は日本の対応について「ガバナンスが
不透明で、信頼にたるものになるかどうかだ」とし、
「日米で、この点について同じ問題意識をもって
注視している」と語った。