中国国有企業が初のデフォルト、天威保変、利払い不能に

中国の保定天威保変電気は21日、期限までに
社債金利支払いができないと明らかにした。

国有企業関連では
初のデフォルト(債務不履行)となる。

低格付けの債券に対し、中国当局が政府保証を
徐々に縮小し、デフォルトを容認している構図が
浮き彫りとなった。

天威保変の声明が決済機関の
ウェブサイトに掲載された。

中国本土で上場企業が利払い不能に陥るのは
これで3件目だが、国有企業では初となる。

天威保変は16日に、8550万元(1380万ドル)の
利払いができない可能性があると投資家に警告していた。

デフォルトとなったのは15億元の5年物社債

2016年償還で表面利率は5.7%。

格付けは当初AAプラスだったが、
後にBBに引き下げられた。

天威保変は国有企業、中国南方工業集団の
完全子会社である保定天威集団が株式の
23%を保有している。

中国南方工業のある社員はロイターの取材に対し、
保定天威が子会社であることを認めたものの、
「われわれはこの件に関し全く関係ない」と述べた。

中国南方工業が支援に
乗り出す可能性は低いとみられている。

市場関係者らは、週末の中国人民銀行中央銀行
による預金準備率引き下げにより、市場の流動性
潤沢で、デフォルトによる市場への影響は限定的と
話している。