ECB緊急流動性支援、ギリシャ国内行の健全性と相関=ドンブレット独連銀理事

ドイツ連邦銀行(中銀)のドンブレット理事は21日、
ギリシャへの緊急流動性支援(ELA)について、
国内銀行の健全性と直接相関しており、前提条件が
満たされる限り続けられるとの認識を示した。

ギリシャ債務不履行(デフォルト)に陥った場合、
欧州中央銀行(ECB)がどのような対応を取るかに
ついては言及を避けた。

同氏はビジネススクールの聴衆を前に「緊急流動性
(支援)にギリシャ(政府)の状態が非常に重要なのは
明らかだが、ギリシャ国内行の状況も大切だ」と述べた。

その上で「緊急流動性支援についてはユーロシステムに
明確なルールがあり、ECBとユーロシステムは、
ギリシャがその要件を満たす限り、ギリシャ
支援する」と語った。

ECBは、ギリシャや同国の銀行に対し、
1100億ユーロの流動性を供給している。

ギリシャのバルファキス財務相は21日、週末に
開催されるユーロ圏財務相会合で、債権団との
支援協議が合意に至らない可能性はあるとしつつも、
いずれ合意に達するとの見解を示した。

バルファキス財務相は記者団に対し、意見が
収斂しつつある兆候を確認しているとし、
「いずれ包括的な合意に達する」と言明。

同時に「これは、24日のユーログループ会合で
実現することを意味しているわけではない」と語った。