ギリシャのユーロ離脱、世界経済に大きなリスク=ファーマン米CEA委員長

米大統領経済諮問委員会(CEA)のファーマン委員長は、
ギリシャがユーロ圏を離脱すれば世界経済が大きな
リスクにさらされると警告した。

同委員長は訪問先のベルリンでロイターのインタビューに応え、
ギリシャがユーロ圏から離脱すれば、同国経済が損なわれるだけはなく、
世界経済も非常に大きく、かつ不必要なリスクにさらされることになる」
と述べた。

ギリシャのユーロ圏離脱の可能性については、
ドイツのショイブレ財務相が前週、訪問先の
ニューヨークで、離脱したとしても影響の波及は
限定されるとし、ギリシャから出てくる可能性のある
いかなるニュースも市場はすでに織り込んでいる
との見方を示している。

ただファーマン委員長は、「情勢が急速に変化する
可能性があるため、ある時点の金融市場の状態に
安心することはあってはならない」とし、投資の
減退や市場の不安定化につながりかねない
「大きなテール・リスク」が明らかに
存在していることから、ギリシャのユーロ圏離脱は
回避する必要があるとの考えを示した。