英中銀、4月の金利据え置きは全会一致、ユーロ圏経済に前向き
イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が公表した
4月8〜9日の金融政策委員会の議事録によると、
委員会は全会一致で政策金利を0.50%に
据え置くことを決定した。
ユーロ圏経済により明るい見通しを示すとともに、
英インフレ率が来年大幅に上昇する可能性を指摘した。
金利据え置きは全会一致だったが、2委員は
「微妙なバランス」の決定と指摘した。
英経済指標は概ね2月の予想に沿って推移しているが、
ユーロ圏経済は予想よりも回復が進んでいると指摘。
欧州中央銀行(ECB)の資産買い入れプログラムが
為替相場に及ぼす影響を相殺しているとの認識を示した。
米経済が前月から予想外の停滞を示したことについては、
一時的である公算が大きいとした。
一部の委員は、ユーロ圏経済の明るいニュースが
米国と中国のさえない経済状況を相殺したとの見方を
示した。
英インフレ率については、過去数カ月よりも
上昇リスクに注目した。
物価と賃金の上昇なしに景気拡大の継続はないとし、
2%の目標達成が促されるとの見方を示した。
また、ポンドの上昇が予想以上にインフレに
影響している可能性を指摘した。
この反動で、一時的な下押し圧力がなくなれば
インフレ率がより大幅に上昇する可能性がある
との見方を示した。