ギリシャ睨みで神経質な展開か

今週の為替相場は、ギリシャに対する
金融支援の動きを睨みながら、神経質な
展開が予想されます。

ギリシャに対する金融支援は、
大詰めに来ています。

ギリシャは依然として、欧州サイドが
主張する緊縮財政策について、反発しています。

欧州サイドは、ギリシャの反発に対して、
新たなギリシャ支援は難しいことを強調しています。

ギリシャは、新たな支援を
ロシアに仰ぐ構えを見せています。

ロシアとの首脳会談を模索し、
プーチン露大統領は、その要望に
応じる構えを見せています。

欧州サイドとしては、現在、ウクライナ問題で
経済制裁を課している、ロシアとギリシャ
関係を構築することは望んでいないようです。

ただ、ギリシャにとっては新たな金融支援を
得るためには、藁にもすがりたい思いと
なっているようです。

欧州サイドが、原則を曲げない限り、
金融支援をしてくれる国と関係を構築する
構えを見せています。

欧州対ギリシャチキンレース
まだ続きそうです。

一方、円については、
黒田ラインが意識されます。

ドル円が125円台に乗せた場面で、
黒田日銀総裁が円安を牽制する発言を
行ったことで、円安の動きが一時的に
止まっています。

円高には向かってはいませんが、
日米金利差拡大を材料にした円売りの
動きは小休止となっています。

黒田発言の効果が効きすぎと感じたのか、
黒田総裁は、円安に対する発言を修整しましたが、
市場は125円を超える円安には違和感を
覚えているのではないかと考えているようです。

黒田発言の修整にもかかわらず、123円を
大きく超える動きには繋がりませんでした。

むしろ、年内の米利上げが確実視される中で、
じりじりと円が買い戻される動きとなっています。

やはり、125円の黒田ラインが
意識されているようです。

今週も、黒田ラインを意識しながら、
円安の限界を再確認する動きが
見られることになりそうです。

予想レンジは、
ドル円が118.20〜124.20円、
ユーロ円が134.20〜142.20円、
英ポンド円が188.20〜196.20円、
ドル円が90.20〜97.20円。