輸出・生産見通し下方修正、4〜6月生産マイナスへ=6月の日銀月報

日銀は22日に公表した6月の金融経済月報で、
先行きの輸出と生産の判断をそれぞれ小幅に
下方修正した。

軽自動車や鉄鋼の減産や海外向け建設機械の
需要減速などにより、4〜6月の生産が
前四半期比で減少に転じると判断したため。

足元の景気は「緩やかに回復を
続けている」と従来の判断を据え置いた。

住宅投資は「持ち直しつつある」と5月の
「下げ止まっている」から上方修正した。

景気の先行きは「緩やかな回復を続ける」との判断を
維持したが、輸出と生産について、ともに「緩やかに
増加する」との見通しを維持しつつ、それぞれ
「振れを伴いつつも」との表現を追加し、
小幅下方修正した格好だ。

「1〜3月期の海外経済の減速が、ややラグを伴う形で、
アジア向け輸出などに影響を及ぼしつつある」としており、
4〜6月の生産は「一旦マイナスとなる見通し」。

5月月報では「横ばい圏内」と見ていた。

今回初めて言及した7〜9月の生産については
「不確実性は大きいが、緩やかな増加に復する
感触」としている。