債券ボラティリティ、海外と比べ落ち着き=日銀市場参加者会合

日銀は22日、今月11〜12日に銀行・証券会社・
投資家を対象に開催した第1回債券市場参加者会合の
議事要旨を公表した。

債券市場のボラティリティ(変動率)は「海外と
比べるとまだ落ち着いている」との声が聞かれる一方、
「量的・質的緩和(QQE)」から出口に転じる局面で
ボラティリティが上昇する際の対応を求める声もあった。

債券市場の現状については「投資家層が
薄くなってきており、国債入札や日銀の
国債買い入れオペがある日とない日では
相場の地合いが異なる」、「短国などで
運用を行う先にとっては、短期金利
恒常的にマイナスである状況は厳しい」
などといった声が聞かれた。

日銀の国債買い入れオペについて「オファー額を
変更することはボラティリティを大きくする要因」、
「オペの種類・数が増加しているので、事務で
ミス等が発生しないか不安」との懸念も示された。

市場にストレスがかかった際に「投げ売りによって
価格発見機能が損なわれる」、「出口局面では、
金融規制に伴う金融機関の(自己資本規制など)
バランスシート制約を意識する必要がある」など、
金利急上昇のリスクに関する発言も相次いだ。

日銀に対しては「国債買い入れオペのオファー日程・
ゾーン・金額の事前公表」や、「補完供給制度の
更なる条件の見直し」など、ボラティリティ上昇局面での
流動性対策を求める声が出た。