欧州委、ギリシャに対し支援前の「事前の行動」リストを要求
欧州委員会は23日、ギリシャは債権団からの
金融支援を受ける前に、どのような施策を
実行するかを詳細に列挙する必要があると指摘した。
ギリシャは6月末までに、凍結中の72億ユーロ
(81億ドル)の支援資金の支払いを求めている。
ただこの支払いは、ギリシャが約束した改革を
成立させるための法律を可決することが
条件となっており、このプロセスは
「事前の行動」と呼ばれている。
欧州委のシナス報道官は会見で「3機関の間で
現在行われている数字の微調整などの
アプローチ以外に、われわれが確認したいのは、
提案で言及されている事前の行動のリストだ」
と述べた。
ギリシャのヘアカットに反対、ドイツ副首相が表明
ドイツのガブリエル副首相は23日、ギリシャの
債務元本減免(ヘアカット)に反対する立場を表明した。
同氏は、ギリシャが新たな提案を示したことで、
支援協議合意の可能性があると話した。
その上で、「既存債務の扱いでなく、
債務増加が問題」と指摘。
「ヘアカットを認めた翌日に、新たな債務が
積み上がるなら、ヘアカットでさえも問題を
解決できない」と述べた。
同氏はさらに、ギリシャが強要するような事態を、
ドイツや欧州は発生させてはならないと訴えた。