大きな材料を見極める動きに

今週の為替相場は、ギリシャ問題の決着が
いよいよ近付いていることで、大きな動きが
出る可能性があります。

この中、米国では雇用統計の発表、
日本では日銀短観の発表があります。

米国では既に、年内の
利上げは確実視されています。

9月、12月の2回の利上げを指摘する声も根強く、
今回発表される雇用統計で、その確度を
見極めることになりそうです。

また7月にはいると、
イエレンFRB議長の議会証言があります。

米国の利上げについて、手放しで
利上げに踏み切るのか否か、この証言で
確認するものと思います。

米景気に対する警戒感が強まれば、
ドル買い安心感が払拭される可能性もあります。

また、ギリシャ問題の決着次第では、
米国が利上げをするマイナス面が
強調される声も出ると思います。

単純に、経済指標だけを睨んだ米国の
利上げではないということを、改めて
確認したいと考えます。

一方、日本では、日銀短観が発表されます。

足元の企業の景況感が確認できる指標です。

日本の景気が本当に回復に向かっているのか否か、
市場は慎重に見極めるものと思います。

この中で、黒田日銀総裁が行った円安牽制発言が、
どこまでドルの上値を、円の下値を抑制するのか
注目しています。

大きな材料が相次いで発表されるので、
振れ幅は激しい可能性がありますが、
ドル円で見て125円を大きく超える
ドル買いは考えにくいと考えています。

まずは、一つ一つの材料を
見極める展開が予想されます。

予想レンジは、
ドル円が118.20〜126.20円、
ユーロ円が133.20〜140.20円、
英ポンド円が188.20〜197.20円、
ドル円が88.20〜96.20円。