日銀、現段階でギリシャ問題に大量資金供給は不要と判断=関係筋

複数の関係筋によると、ギリシャ情勢の混迷に伴い、
29日の東京市場で株安・円高が進行するなど金融市場に
動揺が広がっているが、日銀では、現段階において
日本の金融市場で流動性に対するひっ迫などは
みられておらず、ギリシャ情勢を受けた大規模な
資金供給は必要ないと判断しているもようだ。

もっとも、今後も市場動向を注視し、必要と
判断すれば、流動性供給などの対応も辞さない
とみられる。

仮にギリシャ債務不履行(デフォルト)と
なったとしても、ギリシャ国債は主として
欧州中央銀行など当局が保有しているため、
欧州民間金融機関への影響は必ずしも
大きくないと判断している。

また、独首脳などを通じて、日銀関係者はギリシャ
デフォルトしても他の南欧諸国への波及の可能性は
小さいと聞いているようだ。

ただ、2011年にギリシャをめぐって円高/株安が
急進した経緯があり、金融システムへの波及を含め、
様々な対応を検討する可能性がある。