為替と株、これ以上急激に暴騰・暴落にはならない=麻生財務相

麻生太郎財務相は29日、財務省内で記者団に対し、
ギリシャ問題を受けた為替と株の動きについて
「これ以上急激に暴騰するとか暴落するとかいうような
ことにはならない」との見方を示した。

欧州中央銀行(ECB)が、ギリシャの銀行に
対する緊急流動性支援(ELA)を現行の水準に
据え置くと発表したことは「金融の世界を
安定させようという努力をしている」と評価した。

ギリシャは30日に16億ユーロの
国際通貨基金IMF)債務の返済期日を迎える。

麻生財務相は、交渉が最終的にうまくいかない結果に
終わったとし、「このままいくと基本的には財政破綻だ」
と述べた。

ギリシャのユーロ圏離脱の可能性については
「借金をどのみち返せないなら、(ユーロ圏に)
残って返さないということの方が影響は少ない
気がする。(ユーロ圏から)出た方がより大きい
騒ぎになる」と語った。