S&PがギリシャをCCCマイナスに格下げ、ユーロ離脱の確率50%
格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は29日、
ギリシャ国債の格付けを「CCC」から「CCCマイナス」に
引き下げ、ギリシャのユーロ圏離脱の確率が約50%になった
との認識を示した。
見通しは「ネガティブ」。
S&Pはさらに、今後6カ月以内に民間のデフォルト
(債務不履行)が発生する公算が大きいとの見方も示した。
ギリシャ政府筋はこの日ロイターに対し、国際通貨基金
(IMF)融資16億ユーロの返済を行わない見通しで
あることを明らかにした。
ギリシャがユーロ圏を離脱することになれば、
公・民両部門が深刻な外貨不足に陥り、主要輸入品の
配給制に発展する可能性があると指摘した。
民間債務の滞納などの事態が発生すれば、
今後6カ月以内に長期格付けを引き下げる
可能性があるとした。