各中央銀行、金融政策の限界とリスクに気付いている=豪中銀総裁

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の
ティーブンス総裁は30日、金融政策に望んでいたほど
需要を押し上げる力はなく、金融の安定に対するリスクと
なっていることに世界の各中央銀行は気付いている
との認識を示した。

総裁は訪問先のロンドンで、世界的な
金融危機以降の中銀をテーマに講演した。

超緩和政策が金融市場でのリスクテーク拡大に
つながったものの、実体経済ではそれほどリスクを
取る動きが活発化していないと指摘。

企業はキャッシュを積み上げ、家計もさらに借り入れを
増やすことに後ろ向きのようだと述べた。

その上で、総裁は金融緩和政策が金融セクターの
新たな不均衡を生み出すだけとなる可能性に警戒感を
示した。