ギリシャ、新たな支援前に態度改める必要=ユーログループ議長

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のデイセルブルム議長
(オランダ財務相)は30日、現行のギリシャ支援を延長するには
時期が遅すぎると指摘。

新たな支援プログラムで合意する前に、ギリシャ
債権団や他の加盟国への態度を改める必要があると訴えた。

緊急電話協議終了後、発言した。

ギリシャ側が新提案を出し、
7月1日の財務相会合で議論する。

新たなプログラムの要請は、国民投票後に
検討するほか、新たな支援策は条件が
厳しくなる可能性があるとした。

デイセルブルム議長によると、ユーロ圏財務相
7月1日0930GMT(日本時間午後6時半)に
再度電話会議を開き、ギリシャ問題について討議する。

ただ同議長は、債権団が要請する改革案の受け入れの
是非を問う7月5日のギリシャ国民投票まで、
ユーロ圏は新たな支援プログラムについて
合意することはできないと言明。

国民投票については「国内的な政治問題」としながらも、
特にチプラス首相が反対票を投じるよう勧告している間は、
新たな支援策を阻害するものになっているとし、
「われわれには結果を待つことしかできない。結果を
見た上で、ギリシャを支援し続ける理由があるのか、
あるとしたらどのような方法で支援できるのか検討する」
と述べた。

また、ギリシャがデフォルト(債務不履行)に
陥ったとしても、これが必ずしもユーロ圏離脱に
つながるかどうかはわからないとも語り、「多くの
選択肢があると考えている。ただ、いずれにしても
ギリシャ政府による前向きな対応が必要になる」と述べた。