IMF、中国金融市場の自由度に疑問提示=関係筋
国際通貨基金(IMF)は中国に対し、投資家が
同国の金融市場に対し参入や撤退を希望通りに
できるかどうか疑問視していると伝えていたことが
分かった。
複数の関係筋が明らかにした。
関係筋によると、IMFは資本勘定を開放していない
中国に対し、金融市場の透明性改善を求めたという。
ただ、人民元相場や相場メカニズムについては
問題提起しなかったもようだ。
IMFは6月、特別引き出し権(SDR)の構成通貨の
見直し作業の一環として、調査団を中国に派遣。
その後、上海株式相場が急落した際に中国当局は
投資家の一部に株式売却を禁止し、政府の不当介入に
対する批判と市場改革意欲に対する疑問が広がった。
中国は人民元のSDR通貨採用を目指しているが、
採用にはその通貨が「自由に使用できる」ことが条件。
米国のルー財務長官は4月、中国はまだ
その条件を満たしていないと発言していた。