英中銀議事録、7月は全会一致、多くの委員がインフレリスク指摘

イングランド銀行(英中央銀行BOE)が公表した
7月の金融政策委員会議事録によると、同月8日の
委員会では全会一致で政策金利を0.50%に
据え置くことを決定した。

ただ「多くの」メンバーは、インフレ率が
中銀目標の2%を上回るリスクが高まっている
と指摘。

金融危機後初の利上げを支持する
方向に傾いていることが浮き彫りとなった。

議事録は「今月の政策決定はメンバー全員に
とって明快なものだった」と指摘。

ギリシャ債務問題という「非常に重大な要素」が
政策決定に影響したことを明らかにした。

議事録は「こうした不透明要因がない場合は、
金利据え置きと小幅な利上げの決定は、
より微妙な判断になる」としている。

6月の委員会でも、すでに2人の委員が
「微妙なバランス」で据え置きを決定した
との認識を示していた。

7月の議事録によると、大半のメンバーは、
ギリシャ問題や中国の金融不安がなくても、
据え置きが適切だったとの認識を示した。