ユーロ加盟国の破綻・離脱容認すべき=独5賢人委

ドイツ政府の経済諮問委員会(5賢人委員会)は
28日に公表した報告書で、ユーロ圏は将来の危機を
回避するために加盟国の財政破綻を容認し、ユーロ圏からの
離脱を可能にする必要があると主張した。

報告書はギリシャ債務危機について、ユーロ圏の
安定のために一段の改革が直ちに必要なことを
浮き彫りにしたと指摘した。

銀行同盟を強化させることなどに加えて、
国家の秩序だった破綻を可能にすべきと主張。

これにより加盟国を救済しないという
ユーロ圏の方針への信頼が高まるとした。

5賢人委のシュミット委員長は、通貨同盟の団結を
強固にするためには、債権国が債務国を恒久的に
財政支援することはないと認識すべきだと述べた。

報告書は国家が破綻すれば債権者が損失を被るため、
投資家はソブリンリスクをより綿密に評価するように
なると指摘した。

また「完全に最終的な手段」としてユーロ圏からの
離脱も可能にすべきと提言した。

「非協力的な姿勢を変えない加盟国にユーロを
脅かすことを許すべきでない」としている。