独経長率予想、中国株乱高下で下方修正する理由ない=賢人委メンバー

ドイツ政府の経済諮問委員会(5賢人委員会)メンバーの
フォルカー・ウィーラント氏は28日、中国株式市場の
乱高下について、中国経済全体に対する影響は限定されるとして、
現時点でこれを理由に独経済成長率見通しを引き下げる必要は
ないとの見解を示した。

同氏はロイターに対し、「中国では経済活動のための
資金調達に果たす株式の役割は比較的小さいため、
(株式相場が乱高下していることの)経済全体への
影響は緩やかなものにとどまる」と指摘。

「中国に起因するドイツ経済へのリスクを
注視する必要はあるが、現時点で欧州、
及びドイツの2015年の見通しを下方修正する
理由は見当たらない」と述べた。

同委員会が3月に示した
ドイツの成長率見通しは1.8%。

ドイツでは中国の成長鈍化により、自動車メーカーを
中心とした輸出部門が痛手を受けるのではないか
との懸念が一部で出ている。