ギリシャ3次支援、厳しい条件必要に=ドイツ財務省報道官

財務省のワイスゲルバー報道官は10日、
ギリシャ第3次支援について、支援供与を
同国の改革の進捗具合に連動させるなど、
厳しい条件が必要になるとの考えを示した。

同報道官は定例記者会見で、「(3次支援の下で)
提供される初回の支援金の規模を実施された
改革の進捗具合に連動させることは、われわれの
考えでは理に適っている」とし、「これは金融支援に
対し厳しい条件が付けられるということだ」と述べた。

その上でドイツは、野心的な財政計画のほか、
信頼の置ける民営化戦略、及び持続可能な
年金改革を含む合意が得られることを望んでいる
とした。

ギリシャ欧州中央銀行(ECB)に対する
債務返済期限を20日に控えているため、
それまでに最大860億ユーロ(940億ドル)の
新支援策で合意を得る必要があるが、9日に
始まったギリシャと債権団の協議は10日未明まで続き、
こう着状態となった。

ワイスゲルバー報道官は、合意の速さよりも
内容を優先させる必要があるとの認識を示し、
期限までに踏み込んだ合意が得られなければ、
つなぎ融資で乗り切る可能性があることも示唆した。