中国、地下銀行取り締まりを開始へ、資金逃避の懸念拡大

中国政府は、マネーロンダリング資金洗浄)や
違法な資金移動を防止するため、3カ月間の
地下銀行取り締まりを実施すると明らかにした。

同国では市場が不安定になる中、
資金逃避の懸念が強まっている。

中国の法律では、個人が海外に
送金できる限度額は年5万ドル。

ただ近年、違法送金をするための
チャネルとしての地下銀行が増えている。

公安部の孟慶豊・副部長は、ウェブサイト上の
声明で「一部の『グレーな資金』が地下銀行
通じて海外に送金されている。これらは
外為管理にとって大きなリスクになるだけでなく、
金融・資本市場の秩序を乱し、金融の安全性を
脅かすことになる」と述べた。

中国では4月にも同様のキャンペーンが
実施され、66の地下銀行が摘発。

公安部によると、違法な海外送金額は
4300億元(675億ドル)に上った。