上海株が節目3000割れ、7%超下落、ハンセン8日ぶり反発

25日の中国株式市場は
大幅に続落して取引を終えた。

終値は2014年12月以来の安値。

上海総合指数が節目となる3000を
割り込んだことで、パニック売りが加速した。

上海総合指数の終値は244.9376ポイント
(7.63%)安の2964.9674。

上海と深センの株式市場に上場する有力企業
300銘柄で構成するCSI300指数は
232.608ポイント(7.10%)安の3042.927。

上海株が8%を超える下げを記録した前日の
「ブラック・マンデー(暗黒の月曜日)」が
世界の金融市場を大混乱に陥れたにもかかわらず、
中国当局が新たな支援策を打ち出さなかったことで、
株式投資家は一斉に資金を引き揚げた。

指数先物はすべて2営業日連続で
値幅制限いっぱいの10%安となった。

主要指数は8月に約20%下落している。

月末の数日で急伸しない限り、1カ月としての
下げは6年ぶりの大きさになる見通し。

中国株は24日に9%近く下落し、
2007年以来最大の下落率となった。

中国株急落と世界市場が軒並み下げたことを受け、
投資家は中国政府の迅速な対応を期待していたが、
オーバーナイトで経済支援策や市場救済措置の
発表はなかった。

25日の国営メディアには投資家心理を和らげるような
論説は掲載されず、中国政府に株価下支え策を打ち出す
意図がほとんどないとの見方を強めた。

あらゆるセクターが急落し、午前の取引では
上昇していた銀行株も、その後下げに転じた。

中国株式市場は、当局が7月に打ち出した
株価対策から得た上昇分だけでなく、今週に入り
年初からのすべての上昇分を失い、マイナス圏に
転落している。

香港市場ではハンセン指数が
反発して取引を終えた。

一部の市場で回復がみられるなか投資家心理が
改善し、8営業日ぶりに上昇に転じた。

ハンセン指数の終値は153.39ポイント
(0.72%)高の2万1404.96だった。