中国経済は不安定な局面に突入、当局は懸念=李・清華大教授

中国の著名エコノミスト清華大学の李稲葵・教授は28日、
中国経済が重工業や不動産投資主導型の成長からの転換を
図る中、不安定な局面に突入しつつあるとの見解を示した。

ただ、新たな成長モデルへの転換は
いまだ完了していないと述べた。

李教授はジャクソンホール(米ワイオミング州)で
開催されている経済シンポジウムで「中国経済
極めて困難かつ微妙な局面に突入した。当局者は
懸念している」と語った。

さらに、内需やサービス部門主導による成長促進に向け、
一段の改革が求められる状況にあるとの認識も示した。

最近の中国株急落は、そうした構造転換を
反映しているとも指摘。

成長に対する信認が幾分低下したことを示していると
しつつも、製鉄などの旧来の産業関連銘柄の「健全な
株価調整」との見解を示した。