緩和マネーは持続的成長支援せず、いずれリスクに=独連銀総裁

ドイツ連邦銀行のワイトマン総裁は、国内紙のインタビューで、
金融政策の緩和スタンスは持続的成長を支援することはなく、
いずれリスクが生じると述べ、欧州中央銀行(ECB)政策への
警戒感を示した。

ECB理事でもある同総裁は南ドイツ新聞で
「緩和マネーの全てが持続的成長を刺激するわけではなく、
例えば金融安定などの面でいずれはより大きなリスクを
構築することになる」と述べた。

ドイツ経済については、良好だが
長期的にはリスクもあると指摘。

「長期的にはかなりの課題がある。例えば高齢化社会
新興国との競合の高まり、エネルギー(政策)の変化が
挙げられる」と述べた。

ドイツでの移民問題については高齢化社会に対処する
機会になるとし、「人口動態の変化に応じてドイツは
繁栄の維持が可能となるよう新たな人的資源が必要だ」
と述べた。