独立ならユーロ圏離脱、スペイン中銀総裁がカタルーニャ州けん制

スペイン銀行(中央銀行)のリンデ総裁は、独立への
機運が高まっているカタルーニャ自治州について、
独立した場合にはユーロ圏から自動的に離脱する
とともに、州内の銀行は欧州中央銀行(ECB)からの
支援が受けられなくなるとの認識を示した。

同州では27日に議会選が実施される予定で、世論調査では、
分離独立派が過半数議席を獲得すると見込まれている。

リンデ総裁はマドリード市内で行われたイベントで、
独立なら「自動的にユーロ圏離脱となり、欧州連合
EU)離脱も暗示されている」と警告した。

州議会選をめぐる不透明感や緊張がカタルーニャ州
及びスペインの銀行に影響を与えているとも指摘。

カタルーニャの独立は地域の金融安定への深刻な
脅威となると唱える業界と、同様の懸念を示した。

欧州では1年前、スコットランドが英国からの
独立の是非を問う住民投票を実施。

その際もEU離脱の可能性などをめぐり、スコットランド住民に対し、
独立に伴うコストを警告する指摘が相次いだ経緯がある。