関西生産は7〜9月も微増、スマホ部品など伸び=日銀大阪支店長

日銀の宮野谷篤・大阪支店長は19日都内で会見し、
関西の輸出や生産は7〜9月も前四半期比で微増を
確保できるとの見通しを示した。

原油掘削関連の鉄鋼・機械が減少するが、
スマートフォンスマホ)向け部品、訪日客向け
需要が増えている化粧品・紙おむつ用樹脂などが
増加する」と説明した。

中国の「スマホ市場は頭打ちだが高機能化に伴い
搭載部品が増えており、需要落ち込みを
防いでいる」という。

中国経済の減速や中国株の下落による訪日観光客への
影響は「限定的」とし、百貨店の免税品売上も好調が
続いていると指摘した。

背景として「通貨元が切り下げられたものの、
3年前と比較して5割円安である上、中国や
アジア各国の所得向上が続いているため」と
説明した。

旺盛な観光需要で関西のホテルは「稼働率
9割以上」となっており、今後の新設需要に
期待を示した。

また、地元経済界から金融政策に対する要望は
特にないと述べる一方で、為替の安定を求める声が
多いと語った。