カナダで10年ぶり政権交代、野党第2党の自由党が単独過半数
19日に投票が行われたカナダ総選挙では、
ジャスティン・トルドー氏(43)が率いる
野党第2党の自由党が過半数議席を獲得し、
10年ぶりにハーパー首相率いる保守党からの
政権交代が実現した。
ハーパー首相は敗北を認め、党首を辞任する。
自由党は下院の定数338議席のうち184議席を獲得、
保守党は100議席で野党第1党、野党第1党だった
新民主党は43議席となった。
トルドー党首はピエール・トルドー元首相の息子。
選挙戦終盤で支持率トップに躍り出た。
同氏は米オバマ政権との関係修復や、過激派組織
「イスラム国」に対する軍事行動から手を引き、
人道支援などに重点を置くことなどの政策を
訴えていた。
自由党が今回の選挙で新たに獲得する
議席数は過去最高を更新する。
これまでは、保守党が1984年の選挙で
新たに獲得した111議席が過去最高だった。
ケベック州では過半数を占めていた新民主党の
退潮が目立つ一方、独立を志向するケベック連合が
2議席から10議席に躍進した。
ただデュセップ党首は落選した。