銀行の国際与信、第2四半期に急減=BIS

国際決済銀行(BIS)が21日公表した国際与信統計によると、
第2・四半期の銀行間のクロスボーダー融資は9100億ドル減の
28兆ドルと、2013年後半以来初めて大幅な減少に転じた。

先進国向けの融資が減少した。

クロスボーダー融資は2014年初め以降、着実な伸びが
続いてきたが、多くの主要国経済では今年に入り警戒感が
強まっている。

年間ベースの伸び率は1%増と、
3月末時点の6%増から大きく減速した。

中国向けの融資はここ数四半期、
伸び悩んでいる。

第2・四半期は360億ドル増だったが、
年間ベースでは3%減少した。

先進国向けの融資は9180億ドル減。

新興国向けの融資は450億ドル増で、
3四半期ぶりに増加した。

ただ年間ベースでは1%減と、2012年第3・四半期
以来初めて、減少に転じた。

中国居住者向けの債権は
6月末時点で1兆2000億ドル。

過去最高だった2014年9月末時点の
1兆3000億ドルから減少した。