ECB、物価上昇するまで資産買い入れ・低金利維持=コンスタンシオ副総裁

欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオECB副総裁は28日、
ECBはインフレ率が再び上昇するまでバランスシートを
拡大させ続けるとともに、金利を低水準に維持するとの
立場を示した。

同副総裁は「ECBは、フォワドガイダンスに沿って
長期間にわたり主要金利を低水準に維持する。また、
インフレの道筋に持続的な調整がみられるまで、
資産買い入れプログラムによりECBのバランスシートは
拡大し続ける」と述べた。

その上で、ECBには責務を果たすために
あらゆる手段を行使する用意があるとの立場を
示した。

ただ、金融の不安定を解決するための手段として
金融政策が利用されることはあってはならないと指摘。

金利環境に起因する資産価格の不均衡をめぐる
リスクは現時点ではみられないとし、「金融の
不安定性などへの対処に向け、金融政策の目的を
物価安定からかい離させることは誤りだ」と述べた。