英格付け、「ブレグジット」で最大2段階引き下げの公算=S&P

格付け会社S&Pは29日、英国が欧州連合EU)を
離脱すれば、同国の格付けを最大2段階引き下げる
可能性があることを明らかにした。

S&Pは英国の格付けを1978年以来、
最高位の「AAA」に維持。

ただ同国がEUを離脱するリスクがあるとして、
今年6月に格付け見通しを「ネガティブ」に
変更している。

S&Pの主席ソブリン格付け責任者、モーリッツ・
クレーマー氏はロイターのインタビューに対し、
「英国がEUから離脱する公算が中期的に
高まっているとわれわれが判断した場合、
状況にもよるが、英国の格付けを1段階以上
引き下げる可能性がある」と述べた。

具体的には、英国で2017年末までに実施される予定の
EU離脱の是非を問う国民投票で離脱が多数派を占めれば、
英国の格付けを1段階引き下げると指摘。

英国とEUとの関係が悪化するなどした場合には、
さらにもう1段階引き下げると述べた。

今月の世論調査では、英国のEU離脱を示す
ブレグジットBREXIT)」の支持率は39%と、
6月の27%から上昇し、2012年以降で
最も高くなった。