米経済に対する海外情勢リスクに「一層の警戒必要」=ブレイナードFRB理事

米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は6日、
米利上げが海外の経済情勢に打撃を与え、米経済が
その影響にさらされる恐れがあると警鐘を鳴らした。

ブレイナード理事は講演原稿で、米金利がすでに
ゼロ近辺にあることを踏まえると、米経済は
とりわけ脆弱とし、「海外からの悪影響の波及効果を
従来型の政策によって相殺する能力は限られており、
通常よりも一層の警戒が求められる」と強調した。

FRBの利上げ開始時期については言及しなかったものの、
米国が他の主要国に先駆け金利引き締めに動くとの見通しは、
ドル高という形ですでに米経済成長の足かせになっている
との見解を示した。

理事は、中国で膨張するバブルに
「懸念」を表明。

さらに、「海外での一段の成長鈍化は、米経済見通しへの
下振れリスクとなる可能性がある」と語った。