台湾総統選、野党・民進党の蔡英文主席が支持率リード=世論調査

9日公表された世論調査によると、来年1月の台湾総統選に
出馬する最大野党、民主進歩党民進党)の蔡英文主席は
48.6%の支持を集めた。

一方、与党・国民党の候補者である
朱立倫主席の支持率は21.4%だった。

7日に歴史的な中台首脳会談が開かれたが、
野党候補がリードする情勢に変化はなかった。

世論調査は8日、台湾の有識者らで作る
両岸政策協会が1014人を対象に実施した。

同協会が行った10月半ばの調査では
蔡氏の支持率が45.2%だった。

朱氏は以前の調査で21.9%だった。

同協会のメンバーは9日の記者会見で、週末に開かれた
「台湾の馬英九総統と中国の習近平国家主席の首脳会談は、
台湾総統選に介入することが狙いではなく、馬総統退陣後の
両岸(中台)関係を方向づけるためのものだ」と述べた。

蔡氏は首脳会談を批判し、馬総統が台湾の自由と
民主主義について直接言及しなかったことに失望した
とコメントした。

8日の世論調査では、馬総統が首脳会談で台湾の主権や
利益を守り、主張したと思うか、という質問に対し、
回答者の32.9%がそう思うと答え、46.8%は
そう思わないと答えた。