今後5年の中国成長率、6.5%は目標ではなく最低ライン=高官

中国の中央財経領導小組の楊偉民副主任は9日、
中国政府は2016〜2020年の年成長率として、
6.5%を最低ラインと考えていると述べた。

この数字が5年間の成長率目標を
設定する上で基準になるという。

楊氏は記者会見で、成長率目標はまだ設定されていないとし、
来年3月の全国人民代表大会全人代)で決定、承認される
と説明した。

楊氏は「6.5%という数字自体が目標というわけではない。
最終的な目標の設定については、来年3月まで待つ必要が
ある」と述べた。

先に新華社は、習近平国家主席が3日、2010年から
2020年までに国内総生産GDP)と1人当たりの所得を
2倍にする計画達成に向け、今後5年間の成長率は6.5%を
下回ることはないと述べたと伝えている。

中国の国内総生産GDP)は第3・四半期、前年比6.9%増に
とどまり、成長率は世界的な金融危機以降で初めて7%を
下回った。