ECB、12月上旬に緩和の是非決定、長期トレンド注視=メルシュ専務理事

欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は、
金融政策を一段と緩和するかどうか12月上旬に
決定すると表明した。

また、ECBは短期的な指標よりもむしろ、
長期的なトレンドを注視しているとも述べた。

専務理事は仏紙レゼコーに対して「エネルギー価格の
ベース効果もあり、インフレ率は来年早々に再び上向く
見通し」と強調。

「ただし、アナリストは短期のデータや特定の
インフレ期待指標を重視し過ぎるべきではない。
われわれのアプローチはより長期的なものだ」と述べた。

ECBは、インフレ押し上げに向けて政策をさらに
緩和する必要があるかどうか、12月3日の理事会で
決定する意向を示している。

追加緩和の手法としては、現在月600億ユーロの
資産買い入れプログラムの拡充や、中銀預金金利
一段の引き下げなどを選択肢として挙げた。

メルシュ専務理事は仏紙に対して、現在すでに
マイナス圏にある中銀預金金利がさらに引き下げられる
可能性があるとの見方を示した。