ECBの金融緩和策は行き過ぎ=元スイス中銀総裁

2001〜2009年にスイス国立銀行(中銀)総裁を
務めたジャンピエール・ロート氏は、欧州中央銀行
(ECB)の金融緩和政策は行き過ぎであり、
ユーロ圏が経済の健全性を取り戻すには
構造改革が必要との考えを示した。

スイス放送協会(SRF)が
放映したインタビューで述べた。

ロート氏は「ECBの政策は行き過ぎ」と批判した上で、
ユーロ圏の改革意欲が金融緩和によって削がれたと指摘。

「必要なのは拡張的な金融政策ではなく改革だ」と述べた。

中銀が1月にスイスフランの対ユーロ相場上限を
撤廃したことについては、歴史が「適切かつ正しい」
ことを証明してくれるとして、正当との立場を示した。

国内輸出業者などに打撃が及ぶものの、「われわれは
経済の調整能力を完全に過小評価している」と語った。