米3地区連銀総裁、利上げ時期12月になると示唆=市場との対話の一環

クリーブランド地区連銀のメスター総裁を含む
3連銀総裁は18日、はニューヨークで行われた
パネル討論会に参加し、相次いで米利上げ時期は
12月になると示唆する発言を行った。

クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、米経済は
今や緩やかな利上げに耐えられるほどに強くなったと
改めて主張。

アトランタ地区連銀のロックハート総裁は、利上げの
見送り要因となった8月以降の国際金融市場の混乱は
沈静化しており、事実上のゼロ金利解除がまもなく
適切になると指摘。

「状況が落ち着いたことに満足しており、経済状況が
著しく悪化しなければ早期のゼロ金利解除に違和感はない」
と述べた。

その上で「新たな金融政策局面を始めることが
まもなく適切になると確信している」とし、
次回12月15〜16日の連邦公開市場委員会
FOMC)会合までに発表される経済指標を
注視する考えを示した。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、利上げに
関してこれまでも大々的に伝えられていることから、
利上げしたからといって「驚愕」したり市場が大きく
反応することはないと想定していると述べた。

ロックハート総裁は現在
FOMC投票権を持っている。

メスター総裁は来年、投票権
持つメンバーになる。

ロックハート総裁はこのほか、インフレについて、
ドル高と原油安に起因する物価に対する下向き圧力が
後退すれば物価は上昇していくとの見方を示し、
「インフレについては、状況が悪化しているのではなく、
単に目標を下回っているに過ぎないと考えることが重要と
なる」と指摘。

その上で「経済指標には勇気付けられており、米経済は
緩やかなペースで成長していることが確認されていると
見ている」と述べた。

FRB当局者は予想される利上げに対し
市場との対話をこのところ活発化させている。