ドイツ経済、緩やかな回復続く見通し=財務省報告

ドイツ財務省20日、同国経済について
緩やかな回復が続くとの見通しを示した。

新興国市場の減速に関連したリスクがあるものの、
力強い民間消費が引き続き成長エンジンになるという。

同省は月次報告で、記録的に高い雇用水準、賃金上昇、
金利、エネルギー価格の下落といった要因がドイツの
購買力を高めていると指摘。

企業幹部の間でこのところ信頼感が
改善しているとの認識を示した。

報告は「ドイツの企業や消費者の経済活動状況は
全般的に引き続き良好であり、緩やかな景気回復が
続く見通しだ」としている。

また、ドイツの輸出見通しについて新興国市場向けが
低調になる一方、米国や他のユーロ圏諸国からの
需要増加に支援されると指摘した。

ドイツ政府は、難民対策に絡む政府支出拡大と
力強い民間消費を背景に2015年の成長率が1.7%、
2016年が1.8%になると予想している。