景気に悲観的になる理由ない、政策効果には時間必要=ワイトマン独連銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
イトマン独連銀総裁は20日、景気の先行きに
悲観的になる必要はなく、ECBがこれまでに
講じた措置の効果が表れるまでには時間が
かかると述べ、追加緩和に否定的な姿勢を示した。

総裁は会合で「景気見通しに悲観的になる理由はない。
われわれの予想はそれほど的外れではない」と語った。

また「これまでに実施した金融政策の効果が経済に
完全に行きわたるまでに時間がかかることを
忘れてはならない」と指摘した。

「超緩和的な政策スタンスは長く続けるほど効果が
弱まり、リスクや副作用が生じる」と述べ、金融市場の
過熱など金融緩和がもたらす悪影響に懸念を表明した。

会合にはドラギECB総裁も出席した。