英成長下振れリスク、インフレ報告よりも大きい=中銀エコノミスト

イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト
アンディ・ホールデン氏は24日、英国の経済成長率と
インフレ率について、同中銀の最新の経済見通しと
比べて大きな下振れリスクがあるとの見解を示した。

同氏は、英中銀は必要に応じて利下げする
用意を整えなければならないと指摘。

世界的な金融危機の「第3段階」が新興国市場を
起点に発生すれば、世界経済に長期的な影響が
及ぶ可能性があるとの見方を改めて示した。

議会委員会での証言で「英国の国内総生産GDP
伸び率とインフレ率に対するリスクバランスは
かなり下向きになっており、その程度は2015年11月の
インフレ報告に盛り込まれた下振れリスクよりも大きい」
と指摘。

「もちろん上向きのリスクもあるが、それほど大きくなく、
対応も幾分容易だと考えられる」と語った。